タイムスリップ

実は2005年に制作されたインディーズ『オトコタチノ狂』という映画がある。僕が最初から最後まで制作に関わった作品。
出演もしている。
幕末、夭折した4人の若者達が現代に蘇るというストーリー。土方歳三、中岡慎太郎、久坂玄瑞、中村半次郎が現代の若者の部屋に転がり込んでくる。それぞれが幕府を守る、倒幕の為に刀を合わせ斬り掛かった瞬間、現代にタイムスリップする。現在公開中の『侍タイムスリッパー』と着想は似ているが似て非なるもの。早すぎたか？いや、時代に沿って制作に至ったので仕方ないと言えば仕方ない。この映画、ゆうばりファンタスティック映画祭、韓国プチョン映画祭でも公開され高評価を得た。それは今も昔も政治批判や幕府に対する不満を国民の手で変えようとするアイロニーから来ている。結末は暴力には暴力で抑えつけようとする悲劇的な結末になってしまうが『侍タイムスリッパー』は主人公が斬られ役で生きていく道を選ぶという、展開になっていくあたり、大ヒットにつながっている。ポジティブに生きる。これが良いところかも知れない。
だから僕も大変興味があり、観たいと思う。

監督、ジョイイシイ、撮影、小川真司、音楽、野島健太郎、出演、林宏和（当時の芸名）、成田浬、田久保宗稔、小林博、金沢眞、中原翔子、田中要次、諏訪太朗、工藤俊作。